さっぽろ東急百貨店の「植物工場」を見てきた
以下、北海道新聞の記事より転載。
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野菜8種類“製造” 札幌で「植物工場」展示会
温度や光を人工的に制御し農産物を計画生産する「植物工場」を紹介する展示会(北海道経済産業局主催)が19日午前、札幌市中央区のさっぽろ東急百貨店で始まった。
植物工場は養液供給システムや空調設備を備え栽培環境を制御。無農薬で野菜などを通年生産でき、農地を取得せずに空き店舗でも農産物生産を可能にする。
地下1階に展示された植物工場の内部は3段式になっており、サラダ菜など8種類の野菜が並んだ。開会式では柚原一夫・道経産局長が「植物工場のPRに努めて道内でも普及させたい」と述べた。展示会は25日まで。
植物工場は社会福祉法人クピド・フェアのコスモファーム岩見沢などの道内3カ所を含めて全国で50カ所あり、経済産業省と農林水産省が2011年度までに3倍の150カ所に増やす計画だ。
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先週末札幌へ出た折に、上記の「植物工場」を見学してきました。一坪ほどのブースに一畳ほどの「植物工場」(というか少し大型のインキュベータ)がドンと置かれていまして、その中でハーブとかレタスとかの小さな苗が育てられていました。担当の方があまりに熱心に説明してくださるので、「実は私も少々植物工場には関係しているのです」という話は雰囲気的にできず、それならばせっかくなのでじっくりと聞かせていただきました。とても丁寧なお話しぶりで、なるほどこれならあまり植物工場のことを知らない人にも熱意が伝わるなあと思いながら、会場を後にしました。
ただ、とっても気になることが一つ。それは植物工場が普及されれば日本の食料自給率向上につながるっていうことを何度も強調していたこと。それは例えば「植物工場は農地でないところにも作れるから」とかそういうロジックなのですが、これはちょっと無理がありませんかねえ。だって、今は農地だっていっぱい余っているし、なにより植物工場でペイできる作物はまだまだ限られているし、そういう葉物の野菜はたしか現在でも自給率は高かったはずだし、そもそもカロリーベースの自給率向上に貢献する作物を植物工場で作るとなると・・・
最近植物工場に関する話題をよく目にしたり耳にしたりします。そのこと自体が悪いわけではないですが、自給率の向上とか耳障りの良い話にこじつけて事業を進める事にはやはり違和感を感じます。
一口に植物工場といってもいろいろな種類があるわけですが、今回の展示から連想される閉鎖系の植物工場を作るのには多額のイニシャルコストがかかるわけです。公共事業に関する予算がどんどん削られている現状で、植物工場建設がその本来の目的ではなく単なる箱物を作るためのお題目とならないことを切に願います。
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コメント
やっと10月に送って頂いた株の植え替えが出来ました。ディサの葉は横向きの力に弱いですね。また、鉢から抜き取るときに、鉢をよこから押さえて緩めるのも、新根の先を傷めますね。少しずつ色々わかってきました。
植物工場に関しては、私も同じような感想を持っています。ただし、10年後の日本の農業を考えたとき、今のままでは壊滅的な状況になります。新規参入を促す、あるいは農業後継者を確保する手段としては、IT農業は有力な方法です。私も下記プロジェクトのお手伝いをしており、勉強させてもらっています。
http://www.recab.tut.ac.jp/index.html
投稿: 紫 蘭 | 2009年11月23日 (月) 10:36
紫蘭さん、こんにちは。
紫蘭さんのHPでディサのことを取り上げてくださっていたこと、先ほど知りました。ありがとうございます。リレー栽培がうまくいくようになると、ディサはもっともっと広がっていくように感じてます。今後ともよろしくお願いします。
確かにディサの葉や根は折れやすいですね。私もようやく力加減がわかってきたようなところですが、これはなかなか難しい感覚ですよね。口頭では説明しづらいというか・・・。
植物工場に関しては、例えば太陽光併用型と表現されている形の植物工場は以前から実用化されているわけで、最近の植物工場の話題はむしろ閉鎖型に向いているような感じですね。でも、どうなんでしょうねえ。はたして閉鎖型植物工場で農業として成り立つモデルは出来るのでしょうか。
あくまで個人的な意見ですが、どんなに太陽光発電やLED照明などの省エネ技術が進んだ閉鎖型植物工場が出来たとしても、少なくとも日本においては通常の植物を農作物として栽培し出荷するのでは決してペイすることは出来ないと思います。それほど農産物は安価で、施設やコストは高価です。
唯一可能性があるとすれば、栽培する植物に著しい付加価値が付いていること、すなわち第2世代以降の遺伝子組換え植物とのコラボによるしかないのではないかなあと考えてます。農業以外の分野から新規参入するという意味では、こちらの方がかえってわかりやすいのかも知れません。
投稿: joe | 2009年11月23日 (月) 11:44
私も、完全制御型の植物工場は特殊な場合でしか成り立たないと思います。国の施策も、完全制御型から太陽光併用型のIT農業へと変わってきているようです。補正予算で、各地に大型の施設が出来かけましたが、政権が変わってストップしてしまいました。
ヒートポンプによる冷房とか、無農薬とか、肥料・水管理による品質の改善とか、付加価値をつけた施設園芸は着実に普及してきているようです。IT農業なら、施設園芸農家は後継者が得やすいです。日本で最大の施設園芸地帯の東三河では、いろんな取り組みが行われています。
ディサを植え替えていて思ったのですが、ディサは根の張りが貧弱ですね。これが普通なのでしょうか。水はけを良くしたらもう少し根をはるのではないでしょうか。
今回の植え替えで、ピート植えを主体に、①鉢底に軽石を入れたもの、入れないもの、②スローリリース(1年タイプ)入れたもの、入れないもの。③ミズゴケ植えを 作り比較いたします。
投稿: 紫 蘭 | 2009年11月23日 (月) 15:26
やはり施設園芸先進地の愛知県は取り組みが早いですね。北海道は土地があるせいか、少ないスペースで多く収穫するという方向にはなかなか向いていかない気がします。
そういえば今週末の「アグリビジネス創出フェア2009」で野菜茶試のチームが「ユビキタス環境制御システム研究会」ということで展示発表しますね。今回このフェアに行く予定なので、少し勉強してこようと思います。
これまでの経験上、ディサは低温になると根張りが良くなる傾向があるようです。逆に気温の高い状況だと根も細くて張りも悪いような気がします。地上部の生育と地下部の生育が見ため上リンクしていない感じですね。
それから、以前ピートモス栽培で鉢底に軽石を入れてみたことがあるのですが、我々の結果ではあまり良い成績ではありませんでした。是非紫蘭さんに再度確認していただきたいところです。
投稿: joe | 2009年11月24日 (火) 08:17